虚言ネットワーク

※このブログはフィクションです

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

駆け抜けて日常 #9

別れは突然やってくる。 「久しぶり。元気かい?俺、地元で就職することにしたわ。」 東京で出会った友達は散り散りになっていく。ある友人は田舎の山村での生活を選んだ。またある友人は周囲の反対を押し切り、海外へ。皆の気持ちを受け止め切れるほど東京…

駆け抜けて日常 #8

久々にギャラリーに足を運んでみた。 ある世界の新人、その世界のこれからを担うかもしれない人々の作品を鑑賞すると、軽い動悸のような…それが何を意味するかは判らないが…そんな症状を覚えることがあった。 「気持ちを強く持って…!」そんな声がする。 こ…

駆け抜けて日常 #7

I rememberHow the darkness doubledI recall,Lightning struck itselfI was listeningListening to the rainI was hearingHearing something else 覚えているよ、どんな風に暗闇が増幅していったか 思い出すよ、我を貫いた稲妻を ただただ、雨音を聴いてい…

駆け抜けて日常 #6

「履き慣れていなくて、靴擦れしちゃう靴ならば、捨ててしまいましょう。履き慣れていないのは、あなたがちゃんと履いてあげていないからでしょう?と思ったでしょう。でも、何で履き慣れていないのか。それはその靴に愛着がないからなのです。私もあります…

駆け抜けて日常 #5

自分らしさを他人に強要してしまったのかもしれない。 ある人の話を聞いていて、全く納得が出来なかった。この腑に落ちない感情は大概にして一過性のモノであることは理解していたとしても、物申したくなる。とりわけ、自分のことに関しては。 友達から借り…